駅員inme

2017/11/10

はぁ・・・

はぁ・・・

ある、体調の悪かった日の晩に

こんなふうに 駅員を見たのだった

動くともっと暑くなるから ホームの端から動けないよ 

と・・・・

後続電車を待ちわびて

駅員をぼんやりと 見つめていた

 お客さん・・・駅員はこれしか できないので・・・

 と 駅員がわたしの身体に入ってきた

 お客さん・・・・ごめんね 駅員は これしかできないから・・・・

 駅員・・・わたしの身体のなかに、駅員の怜悧、

 きれいな白い手袋が

 肋骨をぎゅうぎゅうと締めたり

 喉元から すうっと入ってきたり 

 ゴシック体の駅員の声が、

 もっと接近します。

 もっと(M)接近(SE)します・・・

 駅員、入ります、あなたに。

 だって駅員はね、駅員はね、あなたのお薬みたいな、ものです、から。

   熱気が苦しいから呼吸さえしないようにと思っている猛暑の晩に

   お客さん ごめんね・・・と 入り込む 駅員の指は

   けっして暑いというものでもなく

   だからといって気持ちよく涼しいといったたぐいのものでもなく

   少し 緊張感が 増す

   お客さま、小田急印のじょうぎを食べて

   ほら、背筋を伸ばして、駅員を感じて、

   ロマンスカーからお下がりください

   マナーモードに設定の上通話はご遠慮ください

   ・・・・

はぁ

はぁ・・

はぁ・・・・ 

  駅員がいると 安心だなあ・・・

  駅員の声を聞きながら

  駅員の言うとおり おうちにまっすぐ帰ることにする・・・

  と ツイートしなさい

  わたしのなかに侵入した駅員が

  わたしにそんな 言葉を

  言わせる